某S社のケータイのCMで、キャメロン・ディアズがマルチカラーで並んでいる映像を見て、ふと思いました。

これって、単に映像をデジタル処理で色を変えているだけなわけですよね。でも、どのキャメロンを見ても、まったく自然に見えます。あの中のひとつの映像だけを見せられたら、たぶん、当たり前のように、その色のワンピースを着ているのだと信じてしまうでしょう。

ということは、私たちがいま見ている世の中の色なんて、実はまったく信じることができないということになるわけですね。

「あなたの見ている赤色と、私の見ている赤色が、同じ赤色だとは誰にも言えない」という命題は、昔から言われていて頭では判っていましたが、あのCMで、そのことを現実の「感覚」として実感しました。

そんなことを考えたのも、少し前にDVDで実相寺監督の「姑獲鳥の夏」を見たからかも知れませんが・・・。

LINEで送る