飲食店とは少し異なりますが、70年代の終わりから80年代のはじめにかけて、ディスコブームというものがありました。ディスコというのはいまで言えばクラブのように、ダンスをする店のことですね。
70年代の終わり頃に、「カンタベリーハウス」や「インディペンデントハウス」などのような大箱のディスコが流行った後、当時まだ生まれたばかりだったテクノミュージックのようなニューウェイブ系の音楽をかけるディスコとして有名だったのが、この「ツバキハウス」です。
それまでのディスコは、ソウル系のブラックミュージックで踊るのが普通だったので、「ツバキハウス」にはロック好きの若者が集まって独特の雰囲気を醸し出していました。
その頃は、新宿がディスコのメッカだったのですが、やがてバブル期に入るとともに、その中心は六本木など港区に移って行きました。
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